「まだ先のこと」そう思っていませんか?
実のところ私もそうです、けれども先のことなど誰にも分かりません。
だから、頭の片隅に入れておかねばならないと思うのです。
人生は有限
明治大正時代の平均寿命は44歳程度だったそうですが、現在は80歳以上を超します。
生活水準の向上や医学の進歩に感謝ではあれ、先人達の努力の上に成り立つ今日であるわけです。
それを無駄にしないためにも、私たちはより有意義な人生を送らないといけません。
それにはまず、人生は有限であることをしっかり把握しておくこと。
健康だからまだ大丈夫と思っていても、突然事故に遭って命を落としてしまうかもしれないし、一命を取り留めたとしても、継続的な医療ケアや誰かのサポートを必要とするかもしれません。
焦らずにじっくりとマイペースで行くのは良いことですが、いつまで長生きできるのか、こればかりは誰にも分かりません。
それに、時間が進むのは意外と早い。
気にしていると1分は長く感じますが、気にしていないと1分どころか30分、1時間、2時間とあっという間に過ぎてしまいます。
時間の経過のみを考えると大ごとには映りませんが、この時間に生死というものが加わると途端に重みが増すのです。
いつか死ぬ。誰にも例外はありません。
やりたい事を元気なうちに実行する
だからこそ思い存分、やりたい事をやっておくべきです。元気なうちに、何も出来なくなる前に、後悔しないよう実行する。
それがその人にとっての最良のタイミングでもあるのです。
決して遅すぎることはありません。
勿論早いに越したことはありませんが、それは一部の生業に限られるだけでしょう。例えば、幼い頃から鍛練することによって研ぎ澄まされる感覚や技能、過酷な環境下で任務に就くような職業等です。
そうでなければ、遅すぎることなどありません。あとは本人の気持ち次第です。
趣味、習い事、スポーツ、資格取得、学業、留学、何でも挑戦ありです。
海外旅行に行きたければ、計画を立てましょう。特に旅行はタイミングがものを言います。学生の頃は時間があっても経済的に厳しかったり、逆に社会人になるとお金はあっても時間がなかったりするものです。
それ以外にも家族の都合、目的地の状況(治安、災害、その他情勢)、一緒に行く相手がいれば相手の都合、世界中が混乱に陥った新型コロナのような保健衛生状況の考慮も必要です。さまざまな条件が上手く揃ってこそ、やっと旅行に行けるのです。
だからこそ今だと思えば、迷わず実行した方が良いです。
時間は待ってはくれません。先延ばしにしたところで、未来の保証がある訳でもないのです。
あの時行っていれば良かったと思うのは、残念なことです。
しかも気づけばあっという間に歳も取ります。
自分の身体の方が危うくなってしまうかもしれません。
特に日本の反対側のような遠い海外や秘境の地に行くのなら、尚のこと体力も必要になります。簡単に行けそうにない地域ほど、先に行ってしまう方が得策でしょう。
気候変動による海面水位の変化、地殻変動による陸地の変化等で見られなくなる景色も出てくるかもしれません。
地すべりや崖崩れが発生して突如失われる絶景地もあるかもしれないし、自然保護やその他観点から今後見られなくなる観光地も出てくるかもしれません。
自分の気持ちに正直に
旅行に限らずやりたい事があるならば、相手に気持ちを伝えたいと言うのでも良いし、勇気を出して挑戦してみるべきです。
自分の気持ちに正直であると、自然と心もウキウキしてきます。結果はどうであれ、やるだけやると晴れやかな気分になるものです。
心が解放される瞬間というのは、きっとこのような時だと思いませんか。
やってみて上手くいかなければ、そうかと納得、進路変更すれば良いだけです。
最も残念なことは、やらないままになってしまうこと。やらないで後悔するより、やってから後悔しましょう。
経験することによって、より自分のことが分かるようになります。何が好きで、何が嫌いで、何が得意で、何が苦手か。
失敗して懲りるのか、失敗しても尚やりたいのか。成功して更に進むのか、成功したからここでやめるのか。
すべて自分次第です。自分が納得できるのなら、それが正解に違いありません。
人生気づけば折り返し、楽しむこと
そもそも子供の頃は、1日が長かった記憶はないでしょうか。
しかし年を取るにつれて、時間の過ぎる速さは加速していく。とても長い1年だったはずが、あっという間の1年となっているように。
そして人生、気づけば折り返しです。
人生を楽しむことです。
嫌でも辛い経験はやって来ます。
ならば辛い経験は向こうからやって来るのを待つことにして、こちらは楽しい経験を実行した方が良いとは思いませんか。
勿論辛い経験から学ぶことは多いですが、それが全てでもないでしょう。
身体が疲弊し心が殺されるようであれば、早くそこから脱した方が良いに決まっています。
楽しい中から得られる経験も、同じように有意義であるはずです。
闇があるからこそ、光を感じることができます。
そしてまた、その逆も真なり。辛い経験、楽しい経験の両方から、何を感じて何を得るのか。
その両方を経験してこそ、より深い学びに繋がっていくのではないでしょうか。
その積み重ねが人生を一段と素晴らしいものにしてくれるに違いないし、存分にやりたい事が出来たなら、きっと満ち足りた気持ちに包まれると思うのです。
いつか訪れる人生を振り返る時
「あれは良かった」「これはもう一歩だったけど、自分なりの精一杯の力だった」などと
これまでの道程を振り返る時が、いつか訪れます。
その時どうありたいと思いますか?
少なくとも後悔の念は持ちたくないと思いませんか?個人的ではありますが、更に感謝の念に包まれたい。
なんとか頑張れたことに、感謝
不便はあってもここまで来られたことに、感謝
多くの助けやサポートがあったことに、感謝
色々な事に挑戦し、経験出来たことに、感謝
思う存分やれたことに、感謝
そして、人生の制限時間に終わりがやって来ます。実際に死後の世界の有無は分かりませんが、「無」の場合、無いのですから気にする必要はないでしょう。
もし「有」の場合、やはり穏やかな気持ちでいたいですよね。
だからこそ、満ち足りた気持ちや感謝の念に包まれていたいのです。
そうすれば、あとは思い残すことなく、穏やかな気持ちのままこの世とお別れできるのではないでしょうか。