完璧でなく自然体で行こう

最も心地よい自分は自然体であることだと思います。けれども・・・

「いつの間にかそこから離れてしまうのはなぜ?」「どうすれば自然体でいられるの?」

について考えていきたいと思います。

目次

自然体でいたくても評価に縛られる

私たちは生まれてから
(1)親の躾に始まり、褒められる/叱られることを経験してきました。
(2)就学年齢になれば受験、早ければ小/中学校で始まり、高校/大学/大学院と続きます。
(3)学校では中間/期末試験があり、期末には通知書が渡され、調査書の存在もあり。
(4)更には就職試験/一次/二次/三次面接と評価され続けます。

社会に出ても評価の波はやみません。
むしろより厳しく評価され、その結果が未来に大きな影響を及ぼすことさえあります。

(5)仕事ならばいかに売上が伸びたか、チームに貢献したか、会社に貢献したかに焦点が当たり、1年間の成果を振り返り昇格・昇給へと繋がっていきます。

これだけの評価を受けているのです。
否が応でも私たちの中には、評価を気にするクセが染みついているのです。
当然叱られたくないし、良く思われたいし、評価されたいに決まっています。

最近の教育ではあまり結果に縛られず、様々な観点から評価する方向にあるようですが、それでも社会では結果が重視されるのです。

評価はアメとムチ

一方、社会で生きていくためにはルールを守る必要があり、ルールを守れない人にはその逸脱度合いによって制裁が加えられます。
そのために親の躾は必要であったし、続く学校でも勉強の他に社会のルールを施していくわけです。

その中でどれほど理解が深まったかを確認するために評価があり、必要に迫られて出来上がったシステムと言えるでしょう。

端的にいえば、
 善行/好成績 ⇒ 称賛/ご褒美 ⇒ アメ
 悪行/不成績 ⇒ 注意/罰    ⇒ ムチ
といった具合です。

犬や猫などのペットを躾ける際にも、ちゃんとできたらご褒美をあげます。そのご褒美が貰えるから、ペットたちも頑張って学習するわけです。

人間だって良い評価を得たい、だから頑張るのです。幼い頃ご褒美欲しさにお家のお手伝いを頑張った、なんて記憶があるのではないでしょうか。

評価の落とし穴

しかしそこに落とし穴があると思いませんか?
良い評価を得たいからこそ、プレッシャーが生まれるのです。

どうしたら結果を出せるのかと考えていくうちに、ストレスが溜まり疲れてきてしまう。
食欲増減、手に汗、不眠、不安、イライラなど様々な心身の不調をきたしてしまうのです。

焦りが焦りを呼び、思考回路の停止でパニック寸前、押し潰されるのも時間の問題です。
上手く切り抜けられれば万々歳ですが、最悪鬱になってしまいかねません。

その結果、自然体からは最も遠いガチガチ/コチコチの状態になってしまうのです。
評価を気にし過ぎるあまりに自然体が閉じ込められてしまうのです。

このプレッシャーの中をやり切る人は、本当に素晴らしいです。
どれほどの強い精神力を持っていることでしょう。究極の重圧に抗い続けるのですから本当に凄いし、心から敬服します。

どうしたら自然体でいられるのか

それでは、どうしたら自然体でいられるのでしょうか。
(1)気楽に考える
自分のやっている事など、世間の重大事に比べたら大したことありません。

一段力を抜くことです。
必要以上に深掘りせずに割り切って次に進んだ方が効率的です。

(2)自分自身/結果への期待値を下げる
同じ人間の頭で考えたところで、どれほど革新的な発展が見込めるでしょうか。

凄かったらとっくに周囲から抜きん出ているはずです。
精魂込めたところでどれほどの効果があるでしょう、ほんの微々たるものです。

気楽な気持ちで臨めば、心に余裕が生まれます。余裕があればストレスも溜まらないし、視野も狭まらずに済みます。
事がスラスラと進めば尚のこと心地良いし、苦痛であった事が楽しいとさえ思えてくるようになるかもしれません。

完璧でなくて大丈夫、且つ失敗はやり直せる

そもそも現実で失敗できない状態はどれほどあるでしょうか。
勿論医療など人命にかかわることは、絶対に失敗の許されないものです。

しかしそれ以外は、失敗しても挽回が許されるものではないでしょうか。であれば恐れる必要はないのです。
失敗してもやり直せば良いのです。そう思えばまた少し気が楽になりませんか?

とは言え長年培った評価システムが染み付いているので、一足飛びにはいかないかもしれません。自然体と思っていてもガチガチ/コチコチの状態になってきたわけですから。

ですからこう考えてみるのはどうでしょう。
完璧でなくて大丈夫、且つ失敗はやり直せる
 70% → 合格
 80% → 素晴らしい
 90% → 完璧
 100% → 出来すぎ

と言うように。

自分を窮屈にしているのは自分自身です。
無理にハードルを高くするのは止めましょう。

完璧でなく自然体で

評価はもう十分に受けてきました。
完璧でなくて大丈夫です、人間自体完璧ではないのですから。
所詮人間の評価、360度の内のほんの一部を切り取った評価です。

これであなたの全てが評価されるわけではありません。結果は後回しにして、気楽に楽しむことを優先しましょう。
「自分はこんなもん」程度に思うのがちょうど良いのです。

それよりも自然体であることの方がより自己の長所を有効に活用できます。
その方が自分自身も心地よいでしょ?
自然体で本来の自分を発揮しましょう!

旅人(たびびと)
記事作成/ブログ運営者
 大学卒業後、会社員として勤務。主に製造企業/サプライチェーン部門に従事、現在は離職中。

 「やらない後悔よりやって後悔」の考えの下、この度ブログに挑戦。これまで出くわしてきた壁や出来事を通して、あれこれ考えてきた事を綴る。

 どのような事をしてきたか等、その他詳細にご興味おありでしたら、どうぞ運営者情報をご覧ください。
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